いわゆる「はなぢ」です。局所的な病因と全身的な病因がありますが、ほとんどは局所的な病因です。
局所的な病因ほとんどが、何らかの機械的刺激(指でさわるなど)や一過性の血圧上昇(いきんだり、鼻をかむなど)により、鼻の前方(キーゼルバッハ部位と呼ばれる鼻中隔(鼻を左右に分ける仕切り)の前方の血管が豊富で粘膜が薄い部位)からでることが多いです。
止血方法にはいろいろありますが、出血部位、出血量により選択します。
鼻内の前方からの出血であればガーゼによる圧迫や、電気や薬で血管を焼いて止血します。
止血処置後は、最低1週間は強い鼻かみや運動、アルコール摂取はやめてください。
まれに鼻の後方からの出血や、動脈性に出血することがあります。焼灼が困難な場合はタンポンによるパッキング(しばらく鼻内にタンポンを留置する)を行います。ごくまれですが全身麻酔下、内視鏡下に止血が必要となるや輸血が必要となることがあります。
まずあわてないでください。「血」をみると誰でもびっくりしますが、ドキドキして血圧があがりさらに出血が多くなります。
鼻にティッシュを小指くらいの大きさにしたものを入れ、前かがみで小鼻を圧迫し、そのまま10~20分圧迫します。鼻の付け根を冷やすのも効果的です。
上を向いたり、首のうしろをとんとんする、というのは間違いです(おまじない?)。