鼻腔(鼻の通り道)の周りに大きく分けると4つの空洞があり、これを副鼻腔といいます。ここに炎症を起こし様々な症状を起こします。
急性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎は風邪のあとにかかることが多いです。
アレルギー性鼻炎からの合併による発症もあります。花粉の時期は過ぎたのに鼻の症状が治まらないと思っていたら副鼻腔炎を合併していたというケースも多くみられます。
[症状]
症状としては鼻つまり、鼻水、頭痛(前頭部や目の奥の痛み、頬部痛など局所的な痛み)、のどに鼻水が流れるなどです。
治療としては、
となります。鼻洗浄を行うこともあります(なれれば自宅でも可能です)。 完治せずに放置しておくと慢性副鼻腔炎に移行する場合もありため、早期の適切な治療が必要です。
慢性副鼻腔炎
症状が長期にわたって持続したものを慢性副鼻腔炎といいます。急性副鼻腔炎とは違い、痛みをきたすことは少ないですが、慢性化したものがわるくなる(急性増悪)こともあります。
[症状]
主な症状は鼻つまりや鼻汁(粘性~膿性)です。
炎症が長期化することにより粘膜のはれが生じ、鼻茸といわれるポリープができ鼻つまりや嗅覚障害をきたすことがあります。
慢性副鼻腔炎は、数回の通院で治すことは困難なため、ある程度時間が必要です。
3ヵ月以上の内服が必要となる場合もあります。治療の終了は症状の改善、消失で判断しますが、改善が乏しい場合、レントゲン、CTなどの画像検査で判断します。なお、当院では院内で副鼻腔CT検査が可能です。